日本内科学会雑誌
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I.病因と病態
1.概念と診断基準
長田 大雅森崎 浩武田 純三
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2011 年 100 巻 6 号 p. 1518-1521

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抄録
急性肺損傷/急性呼吸窮迫症候群は,基礎疾患に伴う主に炎症を契機とした血管透過性亢進型肺水腫でび漫性肺胞傷害を特徴とする.1994年アメリカ・ヨーロッパ合同会議が提唱した急性発症,両側性,低酸素血症,非心原性の4項目からなる診断基準が,その簡便性と高い感度から現在でも広く用いられている.しかし,炎症の有無が基準にないうえ,類似病態との鑑別が困難などの問題点があり,再検討が求められている.
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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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