日本内科学会雑誌
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II.疫学
II.疫学
山縣 邦弘斎藤 知栄
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キーワード: eGFR, 尿蛋白, 頻度, ステージ分布
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2012 年 101 巻 5 号 p. 1243-1252

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抄録
慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)が提唱されたことにより,各地域でのCKDの疫学研究が報告されてきている.この際,尿蛋白を試験紙法あるいは微量アルブミン尿で評価するか,また血清クレアチニンの測定方法やeGFRの計算式により,CKDの頻度が異なってくる.またeGFRは人種により実測GFRと差が大きく出る場合があり,人種に合わせた推算式も必要になる.CKDの疫学を比較するには,CKDの評価方法を確認し,対象集団の年齢分布,人種差などの背景因子にも注目する必要がある.
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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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