山口大学大学院医学系研究科臨床神経学
2019 年 108 巻 8 号 p. 1517-1523
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血管炎性ニューロパチーは,末梢神経軸索の虚血による梗塞が本態である.生命予後には直結しない血管炎合併症であるため,不当に軽視される傾向がみられるが,一旦,梗塞に陥った末梢神経は容易には再生できず,治療の遅れた患者はADLの低下を一生負い続ける結果となる.的確な診断と速やかな治療開始のためには,まず本症であることを疑うこと,次いで,詳細な神経学的診察によって多発性単神経炎の存在を明らかにすることが重要である.
日本内科学会会誌
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