日本内科学会雑誌
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今月の症例
上部消化管内視鏡検査を契機に診断された梅毒の1例
久門 志敬竹下 英次橋本 悠白石 佳奈丹下 和洋富田 英臣山本 安則阿部 雅則池田 宜央日浅 陽一
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2024 年 113 巻 5 号 p. 842-846

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抄録

48歳女性,健診異常(胃体部のアレア不整)のため施行した上部消化管内視鏡検査で白色調・不整形で境界不明瞭なびらん・陥凹性病変がみられ,生検では抗Treponema pallidum抗体陽性のらせん状細菌を認め胃梅毒と診断した.H. pylori陽性であり除菌を行ったところ発熱がみられた.梅毒の治療後は内視鏡所見は改善し,梅毒による随伴症状もなく経過した.

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