日本内科学会雑誌
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I. 日常臨床に役立つ水・電解質異常の考え方
2. 低ナトリウム血症・高ナトリウム血症
加藤 哲夫
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2006 年 95 巻 5 号 p. 821-825

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抄録
細胞外液中の主要な陽イオンはナトリウムであり体内の総ナトリウムの増減は細胞外液の増減を意味する. ナトリウム濃度の調節は腎におけるナトリウムの水の調節によってほとんど決定されており, 高ナトリウム血症はナトリウムよりもむしろ水の調節異常と理解するほうが実際的である. 低ナトリウム血症は, 絶対的なナトリウム欠乏の場合と, 相対的な水の過剰の場合がある. 治療に当たっては病態の正確な理解が必要不可欠である.
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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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