剖検にて診断が確定した前立腺癌による異所性ACTH症候群の1例

山本 直; 山田 美保子; 須藤 裕一郎; 長谷 哲成; 林 大樹朗; 石黒 裕規; 岡村 正造; 松影 昭一; 前多 松喜

doi:10.2169/naika.98.2586

今月の症例

剖検にて診断が確定した前立腺癌による異所性ACTH症候群の1例

山本直, 山田美保子, 須藤裕一郎, 長谷哲成, 林大樹朗, 石黒裕規, 岡村正造, 松影昭一, 前多松喜

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キーワード: 前立腺癌, 異所性ACTH症候群, Cushing症候群

ジャーナルフリー

2009 年 98 巻 10 号 p. 2586-2588

DOI https://doi.org/10.2169/naika.98.2586

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抄録

Cushing症候群を引き起こす腫瘍として，最多は肺癌（55％）で前立腺癌による異所性ACTH症候群は稀である．症例は75歳男性，前立腺癌の手術歴あり．下腿浮腫で受診，肝機能障害・低K血症，高血糖を認めた．デキサメサゾン（DEX）抑制試験陰性，CRH試験無反応，下垂体MRIは正常，異所性ACTH症候群と診断，原発不明のままtrilostaneにて治療開始も多臓器不全で死亡．剖検にて前立腺癌が原発であると診断された．

責任著者(Corresponding author)

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