日本内科学会雑誌
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II.診断から治療へ
2.クォンティフェロンを用いた結核診断の実際
猪狩 英俊
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2010 年 99 巻 11 号 p. 2703-2708

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抄録
クォンティフェロンとは,末梢血を結核菌特異的抗原で刺激後,リンパ球から遊離されるインターフェロン-γを測定する体外結核感染診断技術(感度92.6%,特異度98.8%)である.過去に接種されたBCGに影響されないため,接触者健診や医療従事者の健診では,潜在性結核感染診断目的に使われる.活動性結核の診断補助にも有用である.特に,免疫抑制状態のためツベルクリン反応では陰性を示す者でも診断価値は高い.
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© 2010 一般社団法人 日本内科学会
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