日本内科学会雑誌
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悪性病変との鑑別が困難であった総胆管由来単のう胞の1例
植木 幸孝森 民春富永 雄幸楠本 征夫中田 恵輔長瀧 重信
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1987 年 76 巻 12 号 p. 1889-1890

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抄録

症例. 64才,女性.心窩部痛のため来院.アミラーゼ, CEA, CA19-9の高値を認めたため精査入院. ERCPにて総胆管下部内腔に突出する隆起性病変を認めた.さらに精査したが悪性病変も否定できないため膵頭十二指腸切除術を施行.手術の結果,病変は膵内胆管壁内に存在するのう胞性の粘膜下腫瘍であった.胆道系の良性腫瘍はまれで,その中でも総胆管壁内の単のう胞は極めてまれな疾患である.

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