甲状腺機能低下症を合併した結節性動脈周囲炎の1例

岡山 吉道; 森 昌朋; 小内 亨; 上原 豊; 岡野 博; 松井 茂; 長嶺 竹明; 小林 節雄

doi:10.2169/naika.76.742

岡山吉道, 森昌朋, 小内亨, 上原豊, 岡野博, 松井茂, 長嶺竹明, 小林節雄

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1987 年 76 巻 5 号 p. 742-743

DOI https://doi.org/10.2169/naika.76.742

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抄録

症例は,持続する発熱,胸痛,全身筋肉痛,関節痛および下腿腫脹を主訴とする74才女性.甲状腺腫を認め,内分泌学的検査により原発性甲状腺機能抵下,マイクロゾームおよびサイログロブリン抗体の高値を認めた.心電図では前壁梗塞の所見を,皮膚生検では小～中動脈の壊死性血管炎の所見を得た.本症例は結節性動脈周囲炎に自己免疫性甲状腺炎による甲状腺機能低下症を伴った症例であり,その発症の相互の関連につき考察を行なった.

責任著者(Corresponding author)

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