日本内科学会雑誌
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Enoxacinとfenbufen併用服薬により全身〓と意識消失をきたし,急性腎不全を合併した1例
森田 大前村 憲太郎酒井 泰彦金田 能尚
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1988 年 77 巻 5 号 p. 744-745

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抄録

症例は42才,男性. Enoxacinとfenbufenの服薬3日目に〓重積と意識消失をきたし入院.著明な代謝性アシドーシスを呈し, thiamylalとbicarbonateの静注,呼吸管理を行なったが, rhabdomyolysisと急性腎不全を合併したため血液透析を施行,救命しえた.〓発症の明らかな機序は不明であるが,動物実験では両薬の投与により死に至る〓誘発が確認されており,臨床例での重篤な症例は初めてで,両薬の併用は避けるべきである.

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