日本内科学会雑誌
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腎不全を呈したCrow-Fukase症候群の1例膜性増殖性糸球体腎炎との相違点を中心に
相馬 淳木下 康通佐藤 博秋保 直樹大高 徹也小川 正美丹野 尚遠藤 一靖斉藤 喬雄吉永 馨
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1989 年 78 巻 6 号 p. 844-845

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抄録

33才,女性.多発性神経炎,浮腫,皮膚変化,内分泌障害,免疫グロブリン異常,臓器腫大など多彩な症状を呈し, Crow-Fukase症候群と診断した.腎生検にて,光顕上,膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)と類似の像であったが,血清補体価は正常であり,また免疫染色,電顕上からも, MPGNに特徴的な所見はなかった.これらの点から,免疫学的機序とは異なる,何らかのtoxicな物質によるmicroangiopathyの可能性が考えられた.

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