1989 年 78 巻 7 号 p. 968-969
H2blocker (roxatidine)眠前1回投与(以下hs)の胃内pHに対する効果をケミカル機器製pHメーターを用いて測定し,同薬物の維持療法に関する検討を行った.対象は十二指腸潰瘍患者6名でroxatidineを用量別に150mg hs群および75mg hs群の2群に分けた.結果は150mg hsはもとより75mg hsにおいても夜間pHは,すみやかに上昇し,夜間の胃酸分泌は,十分抑制されていた.これより75mg hsは,臨床上十二指腸潰瘍の再発防止に必要かつ十分な量であることが推察された.