日本内科学会雑誌
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胃手術後,ビタミンE欠乏性ポリニューロパチーをきたした1例
大野 雅治藤井 直樹小林 卓郎後藤 幾生
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1990 年 79 巻 8 号 p. 1077-1078

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抄録

症例は51才男性で,亜急性に高度の深部覚障害を伴う感覚運動型のポリニューロパチーを発症した.既往として26才時に胃部分切除をうけ,その後,輸血後肝炎に罹患した.血中の脂溶性ビタミンは低値で,特にビタミンEが著明に低下していた.消化吸収試験で,ビタミンEの著明な吸収障害が認められた。腹部手術後に長期間経過して発症する神経障害の原因として,ビタミンE欠乏は注意を要するものと考えられる.

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