日本内科学会雑誌
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1.症状に選択性をもったニューロパシー
5)自律神経障害を主体とするニューロパシーの病態と診断
北 耕平
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1992 年 81 巻 2 号 p. 199-204

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抄録

自律神経障害を主体とするニューロパシーの中で,急性特発性自律神経性ニューロパシーは原因不明,急性発病,広範な自律神経障害,予後改善性の点で注目される. pandysautonomiaを呈するものとcholinergic dysautonomiaを呈するものとがある.自律神経機能検査では広範かつ高度の節後性主体障害所見が認められ,腓腹神経生検では無髄線維の減少が認められる.アレルギー性免疫機序に基づく炎症性多発性ニューロパシーの特殊な一型(自律神経障害型)と考えられる.

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