日本内科学会雑誌
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HUS/TTPを合併した大腸菌性出血性腸炎の1例
柊 卓志織野 彬雄藤堂 彰男
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1995 年 84 巻 7 号 p. 1166-1168

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抄録

症例は68歳,女性.生卵摂取後,腹痛,血性下痢を認めた.入院後, E. coli O157; H7による腸炎と判明した.第5病日,破砕赤血球を伴う溶血性貧血,血小板減少,精神症状,急性腎不全を呈した. HUS/TTPと診断し,血漿輸注,血漿交換を48日間,また,持続的血液濾過透析を行い,腎不全,精神症状とも改善した.大腸菌感染からHUS/TTP発症に至るまで経過を追え,かつ血液浄化法を含む積極的治療を早期に開始すべきことを示唆する貴重な症例と考えられた.

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