鹿児島大学医学部第三内科
1996 年 85 巻 5 号 p. 716-719
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HAM/TSPはHTLV-Iの感染者の一部が発症し,慢性の経過をとる神経疾患であり,その病理学的特徴は発病初期の脊髄病変部の細胞性炎症所見である.本邦において報告されてから10年を経過し,数多くの知見が蓄積され,本疾患は特異な炎症性神経疾患として位置づけられつつある.最近の分子レベルでの研究結果は,今後の課題を残しつつも,臓器特異的炎症疾患におけるウイルス感染の役割を考える上で,多くの示唆を含んでいる.
日本内科学会会誌
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