日本内科学会雑誌
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1.急性肝炎・劇症肝炎と黄疸
与芝 真
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1997 年 86 巻 4 号 p. 544-550

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抄録
急性肝炎・劇症肝炎ともに黄疸を主要症状とする.通常の急性肝炎の際の黄疸は肝からのビリルビンの排泄障害を表現したものだが,劇症肝炎ではビリルビンの抱合の障害を表現したものとなる.前者は肝障害が軽度でも出現するが,後者は肝障害が重篤になって初めて出現する.この差が診断上の意義の差となる.
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