国立療養所西新潟中央病院神経内科・臨床研究部
新潟大学脳研究所神経内科
1998 年 87 巻 4 号 p. 670-677
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悪性腫瘍患者で腫瘍細胞の直接浸潤によらず,自己免疫的機序により神経症状が出現する疾患群があり,現在も新たな病態が追加されつつある.患者血中や脊髄液中に腫瘍細胞と神経細胞とに共通した蛋白に対する抗体が発見され,対応抗原の遺伝子も同定されている.神経症状が先行することが多く,背景となる腫瘍におおまかな対応があることから,腫瘍の早期発見のための腫瘍マーカーとしても利用できる.神経症状の出現機序はほとんど解明されておらず,今後の課題である.
日本内科学会会誌
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