日本内科学会雑誌
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4.高血圧性腎障害
伊藤 貞嘉
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1998 年 87 巻 7 号 p. 1292-1297

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抄録

高血圧は腎障害の危険因子であり,適切な降圧療法は腎障害の進展を抑制する上で極めて重要である.腎障害が進行性に悪化する重要な機序のひとつに糸球体血圧の上昇がある.糸球体血圧は輸出入細動脈の血管抵抗のバランスにより決定される. Ca拮抗薬は輸入細動脈を拡張させ全身血圧依存性に腎保護作用を, ACE阻害薬は輸出細動脈を拡張させ全身血圧非依存性に腎保護作用を示す.

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