腹腔鏡診断が有効であったクラミジア肝周囲炎後癒着(Fitz-Hugh-Curtis症候群)の1例

後藤 久貴; 宮副 誠司; 江崎 宏典; 松本 武浩; 八橋 弘; 井上 長三; 古賀 満明; 矢野 右人

doi:10.2169/naika.88.701

後藤久貴, 宮副誠司, 江崎宏典, 松本武浩, 八橋弘, 井上長三, 古賀満明, 矢野右人

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キーワード: Fitz-Hugh-Curtis症候群, クラミジア感染症, 肝周囲炎, 腹腔鏡

ジャーナルフリー

1999 年 88 巻 4 号 p. 701-703

DOI https://doi.org/10.2169/naika.88.701

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抄録

症例は32歳,女性.発熱,両側季肋部痛を呈し来院,炎症所見以外に腹部エコー, CT等の画像検査では腹痛の原因を確認できなかったが,腹腔鏡検査にて肝周囲に典型的なviolin-string状の線維性癒着を認め,腹痛は,既往歴と併せ,クラミジア肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)によるものと診断した.癒着の切離にて腹痛は消失,診断,治療に腹腔鏡が有効であった.クラミジア感染症の増加に伴い,腹痛の原因疾患としての本症に対する認織は重要となると考え報告した.

責任著者(Corresponding author)

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