日本内科学会雑誌
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切除を繰り返した腸管Behçet病の1例
菅原 恒美鈴木 康夫和泉 紀彦徳政 敦子星本 相浩福田 和司吉村 直樹勝野 達郎齋藤 康小田 健司幸田 圭史
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2002 年 91 巻 10 号 p. 3045-3047

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抄録

症例は18歳男性. 12歳時に腸管Behçet病と診断され,回盲部潰瘍に対し手術を繰り返していた.今回,創部に一致した腸管皮膚瘻を形成し,長期大量ステロイド投与に伴う創傷治癒遅延と考えられ,比較的急速にステロイドを減量した結果,皮膚瘻の改善を認めるも原病の悪化を認めた.本症の治療にはステロイドが一般的であるが,その投与量,投与法,減量法,また,手術時期の判断など,教訓とすべき問題の多い症例であった.

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