日本内科学会雑誌
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脳MRIにてテント上の巨大白質病変を認めたBehçet病の1例
岩津 好隆嶋崎 晴雄澤田 幹雄森田 光哉川上 忠孝滝山 嘉久藤本 健一中野 今治
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2002 年 91 巻 8 号 p. 2466-2468

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抄録

症例は38歳,男性.右下肢筋力低下を主訴に受診し,口腔内アフタ,陰部潰瘍,両側足関節炎,意識障害や右上下肢不全麻痺などの神経症状より不全型のBehçet病と診断した.ステロイドパルスと内服治療にて症状は軽快した. Behçet病の脳病変は頭部MRIにて脳幹の小病変が特徴であるが,本例は大脳半球の巨大病変を呈し,稀なため報告した.脳梗塞との鑑別にはMRI拡散強調画像が有用であると考えられた.

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