抄録
本研究では、ドーム風洞における目標風速を再現するための入力風速を、機械学習モデルを用いて取得する手法を検討した。本報告では、入力風速が1面のみで、出力風速が水平1風向成分のみの場合で、LSTMモデルの設定に用いる各種パラメータが予測精度に及ぼす影響を調べた。その後、機械学習モデルを用いて、目標風速を再現するためのCFD入力波形の予測を行い、得られたCFD入力波形を用いた際のCFD出力波形と目標風速波形を比較した。その結果、時刻歴波形のうち、風速が緩やかに変化する箇所に関しては比較的精度良く予測できたが、風速が短時間に激しく変化する箇所に関しては、再現精度が落ちる傾向が見られた。