本研究は 、 ⽇本における確定拠出年⾦制度と⾦融リテラシー (Financial Literacy) の関係を分析する 。 ⾦融リテラシーは⾦融知識・⾦融⾏動・⾦融態度の三要素か ら成り⽴つと広義に捉え 、 これらの要素が⾦融リテラシーに与える影響を検証し た 。 また 、 性別 、 年代 、 ⾦融資産 、 制度の違いに着⽬した 。 結果として 、 ⾦融リ テラシーを向上させるためには 、 単なる⾦融知識の習得だけでなく 、 ⾦融⾏動の 促進や⾦融態度の変容が重要であることが⽰された 。 特に 、 ⼥性や低⾦融資産層 の⾦融リテラシー向上には 、 より積極的な⽀援策が求められる 。