ネットワークポリマー論文集
Online ISSN : 2434-2149
Print ISSN : 2433-3786
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5 員環ジチオカーボナート構造を持つポリ(γ- グルタミン酸)のジアミンによる架橋反応と機能性接着剤への応用
松本 幸三才津 佑介前田 匠大石 侑未遠藤 剛
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2018 年 39 巻 4 号 p. 150-156

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抄録

5 員環ジチオカーボナートで修飾したポリ(γ- グルタミン酸)(DTC-γPGA)を合成し,架橋反応と架橋物の接着性について検討を行った。γPGA のジメチルスルホキシド溶液に1- エチル-3-(3- ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩存在下で5- ヒドロキシメチル-1,3- オキサチオラン-2- チオン(DTC-OH)を作用させることでDTC-γPGA を合成した。架橋剤として4,7,10- トリオキサ-1,13- トリデカンジアミン(TODA)を用いてDTC-γPGA の架橋反応の検討を行った。DTC-γPGA のエタノール分散液に,TODA 水溶液を添加したところ,ポリマー粒子が接合して沈殿物が生成し,チオウレタン構造を介したネットワークポリマーが得られた。生成物を豚皮の片端に塗布し,別の豚皮と貼り合わせて接着強度測定を行った。TODA 添加量,DTC 化率,接着時間を変化させて検討した結果,DTC 化率34%の試料DTC-γPGA(34/66)にDTC に対して0.25 等量のTODA を添加し,24 時間接着した試料でT 形はく離接着強度 800N/m の強い接着力を示すことが分かった。

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© 2018 合成樹脂工業協会
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