2025 年 46 巻 6 号 p. 290-297
米糠成分の一つであるmyo-イノシトールを原料として用い,アダマンタン類似の剛直なオルトエステル骨格 をもつトリエポキシドを合成した。myo-イノシトールから,橋頭位の置換基の異なるオルトエステル誘導体を 合成し,その3 つのヒドロキシ基をアリル化,さらにアリル基中の炭素- 炭素二重結合をエポキシ化することで,目的のトリエポキシドを合成した。得られたトリエポキシドとジアミン類の重付加反応によってネットワークポリマーを合成し,熱重量分析および示差走査熱量測定を実施した。その結果,橋頭位の置換基がかさ高くなるにつれ,分解温度やガラス転移温度が低下する傾向が明らかになった。