熱硬化性樹脂
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不飽和ポリエステル複合材料の熱及び機械的性質
佐藤 貞雄中村 康則大柳 康
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1989 年 10 巻 3 号 p. 150-158

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抄録
軽量で高強度の耐湿性断熱材を開発するため汎用不飽和ポリエステル樹脂に粒径50~150μmの各種マイクロバルーンを充てんした複合材料を注型加工して, これら複合材料の熱及び機械的特性について実験的に検討した。
併せて, この種複合材料の熱伝導率推定法について考察した。その結果, FMB, GMB及びPMBを含有する不飽和ポリエステル複合材料の熱伝導率は充てん量の増加とともに温度に依存して減少し, 吸水した複合材料では吸水量に比例して熱伝導率は高くなる。
複合材料の熱伝導率は実験式 (2) によって±10%の範囲で推定することができた。また, 式 (3) によって吸水した複合材料の熱伝導率を予測することができた。
複合材料の密度は充てん量の増加とともに減少する。特に, PMBを60V%含むものでは母材自体のものの55%となり, マイクロバルーンの充てんによって著しく軽量化が促進される。
さらに, 機械的性質においては, AFMBとFMBを含む複合材料のYoung's係数が充てん量の増加とともに増大する。これに対して, 引張, 圧縮曲げ及び衝撃の各強度に対するマイクロバルーンの充てん効果はあまりみられなかった。
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