抄録
化学分析法を用いて, カルボン酸硬化エポキシ化合物中の官能基の定量に関する検討を行った。
硬化エポキシ化合物は, 有機溶剤に溶けないため, 従来法では定量が困難であった。そこで, 硬化物の微細化および溶剤による膨潤という前処理と電位差滴定を組み合わせることにより, 硬化物中のエポキシ基とカルボキシル基を定量分析できる方法ならびにエポキシ基と生成した水酸基を同時に定量できる方法の二種類の分析方法を確立した。これらの定量法の相対標準偏差は, エポキシ基で2.6~4.4%, カルボキシル基で2.5%, 水酸基で5.5%という良好なものであった。
確立した二つの官能基定量法を用いて, エポキシ基, カルボキシル基および水酸基を定量することにより, エポキシ硬化反応を追跡することができることが分った。