熱硬化性樹脂
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多官能型ナフタレン系エポキシ樹脂の構造と物性
梶 正史荒牧 隆範中原 和彦
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1993 年 14 巻 4 号 p. 189-195

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抄録
種々の多官能型ナフタレン系エポキシ樹脂の合成を行ない, フェノールノボラックを硬化剤として得られる硬化物の物性を評価した。その結果, ナフタレン骨格の導入は, 耐熱性を犠牲にすることなく, 吸水率を低下させる有力な手法であることが示された。また, 硬化物の線膨張係数は, 単環系樹脂のそれに比べて, ガラス状態, ゴム状態ともに小さい値を与えた。しかし, ガラス状態の線膨張係数は架橋密度とともに高くなり, 200℃以上のガラス転移点においては, 単環系樹脂とほぼ同じ値を示した。
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