抄録
反応性末端基を持つ構造明確なオリゴマー試剤 (テレケリクス) を利用するネットワーク高分子の新しい合成手法について, 1) 架橋点での分岐数および架橋点間のセグメントの長さの制御されたモデル高分子網目 (モデルネットワーク) および2) 異種高分子セグメントが共有結合によって連結された多成分共重合体網目 (MPN) を例に解説した。特に末端基としていくつかの環状オニウム塩を持つテレケリクスが, 末端基の強いクローン相互作用, イオン交換反応性および求核試薬 (対アニオン) による開環反応性というユニークな多元的な物理・化学的特性を併せ持つことを利用すると, 上に挙げたモデルネットワークおよび多成分共重合体網目を簡便な反応操作によっで合成できることを示した。