抄録
前報でH.v.Euler学派の “フェノール・ホルムアルデヒド樹脂の生成反応” 全15報のうち第14報までを紹介した。本報ではその総括的な最終報告である第15報を紹介するが, 歴史的に重要なことはレゾールの硬化理論にキノンメチドの化学を導入した点にある。しかるにこれとは全く独立に K.Hultzschが同じ研究をしていたし, キノンメチド化学の基礎はすでに K.Friesらにより樹立されていた。そこでEulerらの報告と殆ど同時に発表されたHultzschの論文とFriesの30年もの間隔をおいて発表された2つの論文についても述べる。