抄録
構造の明確なオリゴフェノール化合物にはいろいろな構造をもったものがあり, 関与する反応も多数にのぼるため, 隣接基効果や協同作用の検討に適している。本稿では次の4反応について述べる。
a.フェノール性水酸基の解離
b.親電子置換・臭素化反応
c.クロルメチル基のメタノリシスとアミノリシス
d.フェニルエステルのアミノリシス
いづれの場合も隣接フェノール単位の水酸基の影響が強く観察され, 103倍のオーダーに達する。また, 分子内水素結合に基づく二個以上離れたフェノール単位の影響も認められる。