熱硬化性樹脂
Online ISSN : 2186-5361
Print ISSN : 0388-4384
ISSN-L : 0388-4384
フェノール樹脂を基体とするタンパク質吸着剤の合成と性質
中本 義章池田 努石田 真一郎
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 8 巻 1 号 p. 1-7

詳細
抄録
ゼラチン変性フェノール樹脂の酵素固定用担体としての有用性について検討した。変性フェノール樹脂は, HCl触媒-水溶媒系, HCl触媒-1-ブタノール溶媒系, NaOH触媒-水溶媒系の3つの異なる条件下で合成した。この内, HCl触媒-1-ブタノール溶媒系で合成した樹脂は, 樹脂中のゼラチン成分含有率が高く親水性に富み, α-キモトリプシンの吸着固定化において, 吸着量と活性が高く, かつ固定化された酵素の安定性も格段に優れていることが明らかとなった。さらに, ペプシン, BSA, リゾチームについての吸着挙動より, 吸着は主として樹脂中のゼラチン成分とタンパク質との静電的相互作用に基づくものと考えられる。
著者関連情報
© 合成樹脂工業協会
次の記事
feedback
Top