神経心理学
Online ISSN : 2189-9401
Print ISSN : 0911-1085
ISSN-L : 0911-1085
特集 大脳内側面・底面(眼窩面)の構造・機能と臨床的役割
大脳内側面・底面(眼窩面)の構造とネットワークの概観
前島 伸一郎大沢 愛子
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 33 巻 4 号 p. 222-228

詳細
抄録

大脳内側面や底部(眼窩部)の障害を理解するために,その構造・機能とネットワークについて,臨床医の立場から概説した.その中でも,特に臨床的に重要と思われる,上前頭回や帯状回,楔前部,眼窩面などに関して解説を加えた.これらの部位は,その領域内で局在的に重要な役割を担っていること多いが,線維連絡による他の部位とのネットワークの形成によって,より多くの行動や情動,認知機能とも関連している.これらの解剖的関連を知っておくことは,臨床においても研究においても極めて重要なことである.

著者関連情報
© 2017 日本神経心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top