新地理
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インド Orissa 州における移動農業
森林保全に対する障害
福岡 義隆Asit DASHS. N. TRIPATHY
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1985 年 33 巻 3 号 p. 25-29

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抄録

移動農業は“Slash and burn”農業とか“bush fallow”農業としても知られて居り, 森林破壊の最大原因の一つともなっている。インドにおける移動農業の影響力は Tribe (種族) の数や人口数でわかる。
Orissa 州における移動農業 (焼畑農業) は, 現在もなお増え続けて居り, このことが森林保全にとって障害となっていることを, 各種統計資料を用いて考察した。
その結果, 一部, LANDSAT画像解析による資料をも使い, 移動農業面積の増加地域と森林面積の減少地域がほぼ対応する傾向にあることがわかった。
同様の現象は, インド各地でも見られ種族の数や人口数からみても Orissa 州がとりわけひどく, 森林破壊に伴ないガリー侵食などもまねいている。
これらの環境破壊を解決するために, 成人教育キャンプや耕作栽培, 養蚕などを進めたり, 社会的経済的な森林計画を検討しつつある。

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