抄録
直接接触熱交換法は,熱交換媒体と蓄熱物質間の熱交換効率が高く損失を小さくすることが可能である.潜熱蓄熱において,融点温度帯の熱エネルギを取り出しやすい直接接触熱交換法の採用によるメリットは大きいと考えられる.特に潜熱物質が連続相中に分散するエマルションやマイクロカプセル混合水は,潜熱物質が凝固している状態においても流動性を有し,直接接触熱交換による利点を最大限活用することが可能である.本研究は,直接接触熱交換蓄熱における蓄熱量について超音波印加による影響を検討した結果について示すものである.