コンポジット面で覆われた太陽熱木材乾燥ハウスの性能解析と実証試験

抄録

　コンポジット面で覆われた不透明ハウスと断熱円筒を組み合わせた太陽エネルギーの集熱及び室内空気の吸排気を動力なしで作動させる「完全パッシブ太陽熱木材乾燥ハウス」を設計、施工した。木材乾燥試験の際の日射量の実測値をもとに体積集熱のもとでの集熱解析を行った。実証試験の結果、初期含水率40%(D.B.)、容積約10m3の木材製材が1週間で20%以下に、10日間で15%以下に、2週間で10%以下に乾燥できた。太陽熱のみによる乾燥も可能であった。