抄録
単層カーボンナノチューブ膜で修飾された表面における気体分子のエネルギー適応過程をモンテカルロシミュレーションにより解析した.膜の構造はランダムに配向するカーボンナノチューブバンドルを模擬した円柱によりモデリングし,気体分子とバンドル表面の散乱はCercignani-Lampis-Lordモデルに従うと仮定した.得られた気体分子の膜透過率,散乱角度分布,エネルギー適応係数は分子線散乱実験の傾向を良く再現することを確認した.さらに,膜内部における気体分子の挙動とエネルギー適応の関係について論じた.