北海道大学
1985 年 34 巻 2 号 p. 38-48
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一般に記紀歌謡とよばれている記紀のウタは、口誦の歌謡そのものとはいえない。口誦の歌謡に起源をもちつつ、あたらしい文芸の様式たるモノガタリの、構成要素として、その叙述のわくぐみのなかにくみこまれている<書かれた>ウタだ。この報告では、古事記におけるその具体的な様相を、清寧記、袁祁命と平群志 との、<歌垣>におげるつまあらそいのモノガタリの分析を通じてあきらかにし、従来のよみかたへの異議もうしたてをこころみた。
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