株式会社ほるぷ
1986 年 35 巻 9 号 p. 42-49
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『今昔物語集』中の説話に、鬼など霊的なものの出現する方向として「後(うしろ)の方(かた)」という言葉がたびたび出てくる。本稿はこの「後の方」が寺院の後戸(うしろど)に祀られた神秘にして強力な霊格「後戸の神」に関連すると説く。そして、高取正男・服部幸雄両氏の研究を補う形で、後戸の神の多様な側面を解析する。後戸と戌亥信仰との関係、祖霊・家霊信仰との関係、源三位頼政と後戸とのつながり等々である。
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