白百合女子大学
1987 年 36 巻 5 号 p. 30-38
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都市とは、本来外から流れ込む異質なものをも自らの中に同化しながら肥大化して成長し続ける空間である。しかし、『うつほ物語』における<都市>は、逆に、異質なものを排除することによって成り立っている。ここに物語の虚構の<都市>のあり方がある。そして、さらに、物語は、そのような<都市>をも対象化する視点を持つことによって、真の都市を描く。ここに、都市文学としての『うつほ物語』の特徴が見られる。
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