横浜市立もえぎ野中学校
1989 年 38 巻 7 号 p. 72-85
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対話を失った中学生に「夢」をテーマにしたブラッドペリの作品を読ませた。幼い頃持っていた将来に対する夢は中学生になって現実を自覚させられると、高校に合格するというような世俗的な夢に変わってしまう。受験競争の現実と重なる夢は、生徒の対話を開かない。観念論しか語れない生徒の心を開いたのは「霧笛」という作品であった。恐竜の孤独や愛に触れた生徒は、素朴な夢を語り出す。共有できる夢を取り戻すことで、生徒に対話の可能性が開かれてきた。
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