熊本大学
1989 年 38 巻 8 号 p. 44-51
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大江文披の『祇王祇女勧闡風葉篇』(明和四年刊)は、小督と祇王祇女仏御前の説話をもって仏教勧化の用に供した物語である。中に、婆珊婆演底主夜神が登場して小督を救う場面がある。その主夜神が長講堂準空に霊告あったものである点、および他にも長講堂の霊物に特別の配慮をしている箇所がみられる点に注目して、この作品が文披と長講堂準空との何らかのかかわりの中から生まれた可能性があると推量した。
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