神戸大学
1990 年 39 巻 11 号 p. 1-10
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「佳人之奇遇」は、その当初の世界においては自由民権運動の良質な成果と言えよう。だが、この小説世界は、東海散士が政界の裏面に身を置くことになって、その当初の闊達な世界が失われ、露な政論的傾向が顕著になる。それは、「佳人之奇遇」が、当時の政治言語とどう対応したかの問題であろう。天皇制による政治言語と「佳人之奇遇」との関連を考え。その変質の理由を求める。
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