早稲田大学大学院
1990 年 39 巻 5 号 p. 14-23
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
『竹取物語』の最終段にかかわる羽衣説話の話型の超克について考察した。具体的には作品内における、《不死の薬》とくかぐや姫の昇天》という二つの素材の表現のされ方を検討した。またその一方で、物語に関わりがあるとされる白楽天の詩句を、『竹取』周辺の作品にも手を拡げて検討することによってその受容を想定し、物語において最終的に嫦娥伝説の話型とその白詩が、どのように投影し、関係し合ったのかということを考察してみたのである。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら