帯広大谷短期大学
1990 年 39 巻 7 号 p. 21-34
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本稿は、従来全体として論じられることの少なかった『西山物語』を自<註>のあり方を検討することによって<小説テキスト>として捉え直そうとしたものである。建部綾足が学者としての営為によって始めた本文への自註自体が、逆に本文に影響を与え、そこから独得な表現が成立したのであり、そこには綾足の<作家>としての誕生、並びに小説テキストの生成として認めることができる内実があったのである。
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