大阪府立豊中高校
1992 年 41 巻 2 号 p. 56-67
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萩原広道の『源氏物語評釈』は従来からも高く評価されてきたし、今もなお、取り上げられることが多い。その際、主として広道のいわゆる「文法」、つまり文章の構造分析と、それに基づいた文章批評・鑑賞の面における卓抜さが指摘されてきている。本稿はそのことを前提としつつも、『評釈』という作品がどのような状況下で書き継がれたものかを、特に「余釈」にしばしば引用されている広道の友人たちとの関係を通して見、それがこの作品にどういう性格をもたらしているかを考えたものである。
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