和光大学
1994 年 43 巻 11 号 p. 1-14
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このエッセイで、私は一九三一年から四五年までの戦時中の新聞広告および国策宣伝の表現を素材として、それらと、いわゆる「文学」の表現とがどのような関わり方を持ったかを考えようとした。具体例に、口内清涼剤の広告表現が戦略として「文学」の表現を取り込んだ事実、国策宣伝の標語を詩人たちが無批判に自分の作品に吸収して行った事実を挙げ、「文学」表現および広告の表現が自立性を失う場面に焦点をあて、「文学」表現の自立の条件を裏側から照らし出そうと試みた。
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