日本文学
Online ISSN : 2424-1202
Print ISSN : 0386-9903
文芸史におけるメディアの意味 : ひとつのプロブレマチックとして(<特集>メディアという視座)
鈴木 貞美
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 43 巻 2 号 p. 54-60

詳細
抄録

文芸にとって、第一次メディアは言語であり、高い水準でいう場合の文体である。第二次メディアは出版物である。小説はメディアの発達とともに起こってきた文芸ジャンルで、メディアとの関連抜きに、その変遷を語ることは出来ない。明治期は、出版においてもダイナミックな動きが起こっているので、小説とメディアをめぐる問題が、かなりはっきり見える。問題群の抽出と蓋然性の高い議論を試みる。

著者関連情報
© 1994 日本文学協会
前の記事 次の記事
feedback
Top