宮城教育大学
1994 年 43 巻 2 号 p. 71-79
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三木卓の『元気のさかだち』は、一九八六年に筑摩書房から児童文学書として刊行された。一九四七年に小学六年生になった茂を主人公とする連作短篇集で、作者の自伝的な作品のひとつと見ることができる。おさめられた八つの短篇を語っているのは「わたし」だ。この「わたし」は、一九四七年の少年茂であると同時に、現在の作者でもある。『元気のさかだち』の児童文学作品としての意味と、三木卓の仕事における位置について考えた。
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